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投資家情報

社長メッセージ

代表取締役社長 安藤之弘

社長の仕事は、会社の経営であり、投資家に話をする時間があれば、経営に使ったほうが有効だと感じる社長もいます。私は、このような考えには賛成できません。私は投資家の方に会って話をするのは楽しいですし、最近は立て続けに、証券会社の方や、ファンドのマネジャー、株式アナリストの訪問を受けています。煩わしく思うどころか、歓迎しています。これほど多くの投資関係者がUSSに興味を持ってくださるのはうれしいことです。皆さんは当社のビジネス・モデルや当社の市場で占める確固たる地歩を褒めます。もちろん、訪問者の多くは当社のビジネスや将来について質問を持って来られますので、いつも喜んで答えています。
投資家の方が当社のビジネスを深く理解すればするほど、長期的に当社の株式を保有したい思いが強まると信じています。

できる限り多くの投資家の方と交流するという目的に沿って、最も頻繁に尋ねられる質問について答えてみたいと思います。
これは、頻繁に尋ねられる質問に対する答え、つまり「社長のFAQ」です。

貴社の業界の今後の見通しはどのようなものですか?

正直言って、あまり明るくありません。全国的に新車や中古車の登録台数は低調で、オートオークション市場全体も苦しくなっています。オートオークションに関わる重要な指標は基本的にすべて横ばいです。出品台数の増加はほとんど見られません。
しかも、これは市場全体についてで、競合他社の中にはこれほどの業績を上げられないところもあります。

それは業界にとって、そして貴社にとって何を意味しますか?

まず考えられるのは、M & Aが増えるでしょう。つまり合併や買収で業界の再編が起こります。市場の再編が進むと、数少なくなったプレーヤーがそれぞれ、事業規模を拡大し、コストを下げ、市場シェアを拡大しようとするでしょう。

USSはどうかと言うと、当社はすでに他を引き離して業界第1位で、競合他社の多くが望むスケールメリットは達成済みです。また、新規のオークション会場の開設、既存会場のオークション処理能力増強、衛星テレビやインターネットを活用したオークションシステムの拡大や、さらに、事業上有効と見ればM&Aを実行するなど、常に事業基盤を拡大しています。

しかし、貴社にとって最大のライバル会社が合併した場合はどうなるでしょうか?
貴社のマーケットポジションは脅かされる可能性がありますか?

率直に言うと、違います。当社に続く第2位の市場シェアは10.0%。第2位と第3位の会社が合併したとしても、合わせて19%程度のシェアにしかなりません。当社のシェアは現在32.5%(2016年1月-12月実績)で、さらなる拡大を目指しています。要するに、当社のマーケットポジションに対する脅威などはありません。

業界の見通しが明るくないとすれば、なぜ貴社に投資する必要があるのでしょうか?

すばらしい質問です。答えは簡単です。業界そのものは巨大で、経済が低迷する中でも依然として毎年膨大な取引が成立しています。USSは、業界全体を上回るパフォーマンスを続け、毎年業界で一番多くの取引を獲得し続けることになります。

言うまでもないですが、これまで当社は配当を引き上げてきました。今後も引き続き当社の成長によって株主の皆様は利益を得られます。

USSグループの継続的な成長を支える戦略とは何ですか?

絶え間ない拡大です。「当社は業界1位で、市場を牛耳っている」などと踏ん反り返ったりはせず、常に拡大を目指しています。拡大余地あるいは改善余地のある所を探し、戦略的に投資します。当社の戦略地図では日本を7地域に分け、関西地区および東北、中国・四国地区を除き全地域で第1位です。全地域でオークション会場ナンバーワンになるまで休むことはありません。

しかし、これは当社の成長持続において物理的なオークション会場という一面にすぎません。それ以外にも、衛星テレビ回線利用の「グローブネットワーク」とウェブ利用の「インターネットライブ」の2つのデジタルのソリューションを利用し、全国をカバーできるようにしつつあります。当社の成長に何故楽観的でいられるのでしょうか。当社は積極的に物理的にもデジタル的にも拡大しているからです。USSの強みは、物理的な現車オークション会場、衛星テレビ、インターネットを組み合わせ、どこにいても同じ高品質な商品群をユーザーに提供できることです。

貴社の新しいビジネス(バーチャル・オークションサイト)は非常に興味深いものです。USSの事業は、将来全部デジタル化しますか。

いいえ。それはないでしょう。実際にオークション会場に足を運び取引する以上のものはないでしょう。このため、設備投資が要求されますが、物理的な現車オークション会場の拡大は続けます。同時に、2種類のデジタルメディアの力を活用し、当社のシステムへのアクセスを広げています。これらのデジタルメディアはオークション会場に取って代わるものではなく、補完するものです。今日では、グローブネットワーク登録企業は約2,900社、インターネットサービス利用は29,000社を超えます。USSグループでの購入の49.2%(2016年4月-2017年3月期実績)がバーチャル(場外)応札システムの利用によるものです。

デジタルサービスを促進し、その分野への参加を増やし、収益増加を積極的に図る意向は強いですが、全部をバーチャルにする予定はありません。引き続き当社のネットワークの3本柱、オークション会場、衛星テレビ、インターネット全部を強化していきます。この三つを改善し続けることで、当業界において当社はますます圧倒的な存在となるでしょう。

貴社の他の事業はどうですか?これらの事業は貴社の成長にどのように貢献していくでしょうか?

当社は主力のオークション事業以外にも、中古車の買取販売事業(中古車買取専門店のラビット、事故現状車買取事業)、リサイクル事業の育成も継続しています。これら全部が当グループにとって重要です。当グループ成長の手段として開発を続けます。しかし、オークション事業以外の事業も面白く価値がありますが、オークション事業の高い収益性には届かないでしょう。

徐々に他の事業分野へ重点を移すのか、あるいは当社の主軸事業の収益性を利用してUSSを多角化したコングロマリットにするのかとの質問に対し、「当社はオークションに特化した当業界最大で最高の企業です。自動車に関連した補助的な事業は育成を続けますが、常にコアビジネスとのシナジー効果を狙うものです。当社の一番かつ最重要の任務は、コアビジネスの成長を持続させることです」と答えるだけです。

貴社のコアビジネスモデルがそれほど成功したのなら、ロシアや中国、中東などでもそれを再現してはどうですか。

ビジネスがそれほど単純なものであればと思います。実際、そのような国での中古車ビジネスは日本とは非常に異なったものです。車文化の歴史が長く、日本と似た司法制度の米国においてさえ、USSに似た企業はありません。大量に自動車を買い始めて日も浅い国に飛び込むのは浅薄です。

第二に、日本でまだまだ成長余地があります。こちらのほうが、リスクの高い海外でのベンチャーに資本を投資するよりも優先度が相当高いです。さらに、ロシアや中東からは当社のオークション会場に常にバイヤーが来るようになっています。このような輸出志向のビジネスは、今後成長のけん引役になると思われます。これは日本にいて、追加のコストもかけずにできますから、この方面のビジネスを伸ばしていく所存です。海外事業に興味がないわけではなく、まず、国内市場を完成させたいと思います。

2017年5月11日

代表取締役社長安藤之弘