環境負荷削減への取り組み

事業を通じた金属・プラスチックのリサイクル

株式会社アビヅでは、廃自動車、スクラップ、産業廃棄物等から発生する金属・プラスチックを高精度で分別・再資源化しています。2022年度における廃棄物率(発生量/受入量)は6.0%、金属リサイクル率(金属出荷量/受入量)は52.4%、自動車リサイクル率は100%でした。2019年度以降は、電気・電子機器のリサイクル事業に特化したガイドライン「R2」の認証を継続的に取得しています。また、株式会社SMARTでは、設備・プラント処分元請事業を展開し、機械設備のリユースや、金属くずの再資源化を実施しています。

自動車シュレッダーダストの有効利用

自動車リサイクルの工程では、エアバッグなどが回収された後にシュレッダーダスト(ASR)が発生します。ASRは金属やガラス、セラミックス、合成ゴム、硬質プラスチック、軽量ダスト(発泡ウレタンや不織布など)の混合物です。
株式会社アビヅでは、軽量ダストに鉄粉を混ぜて成形し、高炉製鉄所のフォーミング抑制剤を生成することに成功しました。また、アルミの製錬滓を混錬した電気炉製鋼用昇熱材(サーモリアクター)も開発しました。これによって年間で約3,800トンの軽量ダストの再資源化を実現しています。

事業所から発生する廃棄物の処理

USSグループの事業所から発生する廃棄物は、各地域の条例などに基づき適切な分別を行っています。廃棄物処理を外部委託する場合には、厳正な審査を行って業者を選定し、マニフェストを適切に管理しています。

水資源の保全

USSグループの事業活動は大量の水を必要としませんが、水資源の重要性を認識し、各事業所で節水を励行しています。また、オートオークション会場では、排水による環境への影響を減らすために、法令に基づいて油水分離槽や浄化槽を設置し、排水を制御しています。

エネルギー使用量の削減

オートオークション会場での取り組み

名古屋会場の立体駐車場やオートオークション会場などの照明にLEDを導入し、既存オートオークション会場でも順次切り替えを行っています。照明以外にも、空調設備の更新などによって、省エネ化を図っています。 また、将来的なBEV・PHEV車の普及を見据えた会員サービス拡充のため、一部の会場で電気自動車充電設備を導入、今後も設備の拡充を進めていきます。
さらに、各会場では新電力を導入していますが、その選定にあたっては化石燃料の使用比率が低い事業者を優先し、エネルギーの効率的な運用に努めています。

物流における環境負荷低減

当社では、(株)ユー・エス物流を通じて、お客様の物流面での支援も実施しています。各会場に受付窓口を設け、陸上・海上の輸送手段を組み合わせた輸送手配を一括して行うことで、お客様の利便性を高めるだけでなく、車両輸送の効率化を通じて温室効果ガス(GHG)を削減することにより、環境負荷の低減にも努めています。