環境への取り組み

環境マネジメント

事業と環境のかかわり

企業が事業活動を行うにあたって、地球環境に与える影響を無視することはできません。特に中古車流通事業は、自動車をリユースするという観点から、ビジネスを通じて地球環境の保全に貢献できるものと考えられます。どこかで不要になった中古車も、別の場所では有効に活用できる可能性があります。当社は、そのニーズをマッチングさせ、中古車流通を促進させることで、社会全体の環境負荷を低減するために大きな役割を担っています。
また、廃車を適正に処理するリサイクル事業は、限りある資源を有効に活用するための重要な取り組みです。オートオークションで流札となった中古車を買い取り、解体してリユース部品とリサイクル資源に分別し再び利用できるようにすることは、自動車のライフサイクルの最終段階での新しい価値創出につながっています。

  • 環境マネジメント

    USSグループは、事業活動を通じて発生する環境負荷をできるだけ低減するために、オートオークション会場の省エネ化やオフィスでの節電などに積極的に取り組んでいます。
    廃自動車リサイクルおよび各種のリサイクル事業を行う(株)アビヅでは、独自の「環境・労働安全統合方針」を策定。ISO14001の認証を取得し、環境安全事務局が中心となって環境マネジメントシステムを運用しています。近年、改正が続いているリサイクル関連の法規制に関しても、行政と連携しながら適切に対応しています。

  • 環境法規制への対応

    USSグループは、法令遵守の精神に則り、環境に関連する各種法令・条例に適切に対応しています。
    2020年度は、環境関連法令および条例への違反・係争事案はありませんでした。

  • 重大な事故等の発生状況

    2020年度、 USSグループでは環境に関する重大な事故の発生はありませんでした。また、環境に対する苦情・相談もありませんでした。

気候変動への対応

気候変動に対する認識

産業革命以降のエネルギー消費量の増加により、大気中の二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの濃度が上昇し、地球温暖化が進みつつあります。このまま有効な地球温暖化対策を取らなかった場合、気候が大きく変動し、海水面の上昇や異常気象などを引き起こし、人類やその他の生物の生息環境に大きな影響をもたらすこととなります。

USSグループは、地球温暖化を抑制して、自社グループの気候変動によるリスクの低減と、人やその他の生物が生息できる環境を守り持続可能な低炭素社会を形成していくため、エネルギー消費を抑え温室効果ガスの排出が少ないオークション運営をしていくことが、大きな社会的使命と考えています。

取組方針

エネルギー消費や温室効果ガスの排出が少ないオークション会場づくりを推進するとともに、グループ企業や業務委託先、オークション会員とともに省エネルギー活動などの地球温暖化対策を進め、低炭素社会の形成を目指します。

取組目標※

当社は、エネルギー消費原単位を中長期にわたり毎年平均1%ずつ削減することを目指します。2020年度のエネルギー消費原単位は1.692で、前年度比で0.8%削減しました。エネルギー消費の詳細については、「エネルギー消費量」をご参照ください。

※取組目標:当社が排出する温室効果ガスは、主にエネルギー消費による二酸化炭素(CO2)であることから、温室効果ガス排出量の削減目標は定めていませんが、エネルギー消費量の削減目標を定め、取り組んでいます。
※当社のエネルギー消費原単位は、以下の計算式で算出しております。
エネルギー消費原単位=エネルギー消費量(原油換算kl)÷オートオークション出品台数(千台)

エネルギー消費量

種類 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
灯油(kl) 2 2 3 2
灯油(GJ) 73 73 103 84
A重油(kl) 13
A重油(GJ) 508
LPG(t) 24 53 179 159 184
LPG(GJ) 1,219 2,692 9,093 8,077 9,347
都市ガス(千㎥) 57 144 81 71 93
都市ガス(GJ) 2,565 6,480 3,645 3,159 4,185
電気(千kWh) 20,039 17,967 17,170 16,217 15,317
電気(GJ) 199,789 175,760 167,864 159,001 149,568
エネルギー消費量(原油換算kl) 5,265 4,773 4,661 4,396 4,210
エネルギー消費原単位 2.123 1.977 1.855 1.705 1.692
CO2排出量(t-CO2) 9,181 9,349 8,196 7,365 7,204

エネルギー消費削減に対する外部評価

当社は、2018年、2019年、2020年の3年連続で、省エネ政策の事業者クラス分け制度における省エネが優良な事業者(Sクラス)と評価されました。この制度は、経済産業省が省エネ法の定期報告を提出する全ての事業者をS・A・B・Cの4段階へクラス分けするものです。今後も継続的に優良事業者を維持していけるよう様々な省エネ活動をしていきます。※事業者クラス分け制度について(経済産業省資源エネルギー庁HP

環境負荷削減への取組み

エネルギー使用量の削減

  • オートオークション会場での取り組み

    名古屋会場の立体駐車場やオートオークション会場などの照明にLEDを導入し、既存オートオークション会場でも順次切り替えを行っています。照明以外にも、空調設備の更新などによって、省エネ化を図っています。
    また、将来的なBEV・PHEV車の普及を見据えた会員サービス拡充のため、一部の会場で電気自動車充電設備を導入、今後も設備の拡充を進めていきます。
    さらに、各会場では新電力を導入していますが、その選定にあたっては化石燃料の使用比率が低い事業者を優先し、エネルギーの効率的な運用に努めています。

  • 物流における環境負荷低減

    当社では、(株)ユー・エス物流を通じて、お客様の物流面での支援も実施しています。陸上・海上の輸送手段を組み合わせた輸送手配を一括して行うことで、お客様の利便性を高めるだけでなく、車両輸送の効率化を通じて温室効果ガス(GHG)を削減することにより、環境負荷の低減にも努めています。

水資源

USSグループの事業活動は大量の水を必要としませんが、水資源の重要性を認識し、グループ全体で水使用量の削減に取り組んでいます。
それぞれの事業所では、洗車などの際の節水を励行しています。また、オートオークション会場での水使用については、排水による環境への影響を減らすために、法令に基づいて油水分離槽や浄化槽を設置し、排水を制御しています。

廃棄物

USSグループの事業所から発生する廃棄物は、各地域の条例等に基づき適切な分別を行っています。廃棄物の処理を外部業者に委託する場合には、厳正な審査を行って業者を選定するとともに、処理業者からのマニフェストを適切に管理しています。

リサイクル事業における環境負荷削減活動

(株)アビヅの自動車リサイクル事業では、廃自動車から発生する鉄、アルミ、銅やレアメタルを含む金属類、プラスチックなどを高い精度で分別・再資源化しています。年間約15,000台の廃自動車を取り扱っており、重量比で97%のリサイクル率を実現しています。 2019年度は、新規に月間1,000トンの処理能力を持つ雑品スクラップ専用の竪型シュレッダーを導入いたしました。中国が廃プラスチックの輸入を禁止し、国内での処理ニーズが高まっているといった情勢も踏まえ、今後も有効な設備投資を検討していきます。

  • 事例:自動車シュレッダーダストの有効利用

    自動車リサイクルの工程では、エアバッグやタイヤ、バッテリーなどの事前選別処理品目の回収が行われた後にシュレッダーダスト(ASR)が発生します。ASRは金属やガラス、セラミックス、合成ゴム、硬質プラスチック、軽量ダスト(発泡ウレタンや不織布など)の混合物で、分別ののち素材ごとに再資源化しています。
    ASRから回収した軽量ダストは、塩素濃度が高く以前は燃料化が困難でした。この課題を解決するために、(株)アビヅでは、軽量ダストに鉄粉を混ぜて成形し、高炉製鉄所のフォーミング抑制剤を生成することに成功しました。
    また、アルミの製錬滓を混錬し電気炉製鋼用の昇熱材としてサーモリアクターも開発しました。このプロセスの実現により、年間で約7,000トンの軽量ダストの再資源化を実現するとともに、製鉄コストや最終処分量の削減、CO₂排出量の削減にもつながっています。